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妻が妊娠してみて初めて知ったことがたくさんありましたが、その一つに「戌(いぬ)の日のお祝い」があります。子供が生まれるなんて人生ではめったにない体験でしたので、どうしたら良いかよくわからず調べたことがありましたので、今回はそれをまとめてみました。もしお役に立てたら幸いです。
最初に聞いて一番困ったのは安産祈願は妊娠五ヶ月に入って最初の戌の日に行くことになっていることでした。
仕事で都合がつかなかったのでどうすれば良いのか調べてみたのが「戌の日」を調べたきっかけです。
目次
戌の日はフレキシブル
結論から言うと決まった戌の日にお参りをしなくてはいいけないわけではありません。
お正月のように神様が来るとかで自分の都合で決められない場合もあります。自分の都合でお正月は迎えられませんよね。戌の日は「妊娠5ヶ月目の最初の戌の日」というのが目安です。
でもそれにはお祝いを行うことで、ようやく安定期に入ったからだを更に大事にして、気をつけ、母子ともに健康で出産を迎えられるようにという願いが込められています。妊娠している以上体調不良の場合などは当然有りますので、体調など自分の都合に合わせてお参りをするのが逆に戌の日に込めたられた意にかなっているのです。
ですから神社では毎日受付をしていますし、自分ではどうしても行けない場合は代理でもOK! 更には郵送でのお祈願も受け付けてくれます。その場合は腹帯に安産祈願の御守のハンコを押してくれたりお守りをくれたりして送り返してくれます。
当然地方によっては別の日にお祝いをする風習が有ります。また日本独自の行事です。
更には5ヶ月前に出かけて行ってお参りをし、腹帯を早々と巻く方もいらっしゃいます。
もっと言うと誰とお祝いしなくてはいけないという決まりもありませんから、心から喜んでくれる人たちと一緒にお祝い出来たら最高ですね。
なぜ戌の日なのか
それにしましても戌の日というネーミングは微妙です。犬が苦しい思いをすることもなく、次々と子どもを産んでいくことにあやかって妊娠5ヶ月目の戌の日に無事な出産を祈って行われる行事ですが、私事になりますが、うちは大家族で、妻は難産することもなくて、数人の子供を出産しましたが、そしたら。
犬じゃないんだから産めばいいってもんじゃないよ、と言われたことがありました。
犬というとなんだか悪い意味もありますので、私個人としてはこのネーミングについては抵抗があります。
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むかしは出産時死亡率が高かった
ですが犬のように安産で生まれるようにという願いには切実な思いがもめられています。
日本で出産と言うと病気じゃないんだからと言われるように、産んで当然という風潮が有りますが、それは医学的な進歩と、熟練した産婦人科医のお陰です。
むかしは非常に高い割合で母親が亡くなっていました。つまり子供を産むということは死と隣り合わせだったのです。決して生まれて当然ということではありませんでした。
ですので話は脱線しますが、出産時に母親が亡くなったりすると医療事故としてお医者さんが訴えられることが頻繁に起きてきまして、今や産婦人科医の数は激減しているんです。
医学的効果
戌の日に込められた出産時には母子ともに無事であって欲しいと言う願い。切実なものがあったと思います。
またちょうど5ヶ月目というと安定期に入る時期。胎動も感じられ、たしかに我が子が生きているという実感が出てくる時なのです。
戌の日のお祝いでは「岩田帯」という腹帯(さらし帯)に祈祷をしてもらうので「帯祝い」とも言います。
それを妊婦さんがお腹に巻くのですが、これはただの行事ではなくて、腹帯を巻くことで、様々な医学的に効果野ある方法を受け継ぐために考えだされたとも言えるのです。
腹帯を巻くことで、おなかを冷やさずに済みます。また腹帯で腹圧を高めることで胎児の位置を安定させることが出来ます。5ヶ月目には赤ちゃんが動き出しますので、腹圧を高めることでお母さんの体への負担も軽くなります。
とても合理的な処置なのです。
ですので戌の日を意識し、お参りに行くことはとても意義あることなんです。
戌の日っていつ?
干支は生まれ年に使われるのは当然ですが、1日1日にも干支が割り振られていまして12日周期で「戌の日」が2回やってきます。
今は戌の日をチェックするアプリというか計算ソフトを作っている方がいて、それでチェックが出来ます。
戌の日のお参りの服装は?初穂料の相場はいくら?
安産祈願のできる神社やお寺に参拝すると。
初穂料を納めてお祓いと祈祷を受けます。腹帯を巻く儀式もありますが、最近はそこまでやる方は少なくなってきました。
神社に納める初穂料の相場は5,000円~10,000円が標準です。
その後持って行った腹帯や神社から与えられたお守りなどを持ち帰り、お祝いの食事会などを行うケースが多いようですね。
腹帯は神社で購入することも出来ます。
当日の服装は、正装でなくてもだらしない格好でなければ、平服で構わないということです。
まとめ
戌の日は無事な出産を願う日ですので、無理をせず、体調に合わせてお参りに行きましょう。妊娠しているのですかrた服装もカジュアルなもので構いません。
日本だけの風習ですが、行事には様々な意味が込められています。お子さんができたら、戌の日に心を込めてお祈りをし、改めて妻子の無事を祈るとともに家族を養う決意を固めるのも大事なことかなと思います。母親には別の思いもあるでしょうが、いずれにしても丑の日のあたりからようやく子供が生まれるんだという実感が湧いてきます。
節目の行事として大切にしていきたいものです。
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