行事が重なる春は入学祝いや卒業祝いなどが目白押し。心からのお祝いを送りたいものです。しかしお金が絡むことでもありますし、マナーがありますので先方に失礼があってはいけません。
そこで今回は入学祝いや卒業式、出産・結婚などのお祝い金を包む時のマナーと金額の相場についてまとめてみました。
目次
祝儀袋とは
祝儀袋・ご祝儀袋は、お祝いの贈り物として渡す現金を包む袋のことです。慶事用ののし袋をはじめ、奉書紙を折って作ったものなどがあります。また、それらお祝いの他に、心づけやチップもご祝儀と呼びます。
祝儀袋を用いる場合に気をつけること
祝儀袋には水引きというものがついています。これはもともとは進物を包む際ののし紙の上にかけられていたものでお祝いごとには赤白や金銀の色の水引が使われます。
この水切りの形で祝儀袋の使い方が異なりますので気をつけなくてはなりません。
現在の水引には2種類あります。「結び切り」と「蝶結び」です。
結び切り
蝶結び
水引は江戸時代までは本物の結びの道具でしたが。機能と形が融合して結び方にお祝いの意味を込めたんだそうです。明治以降はアワビ結びというものが採用されて、両側を引っ張るとさらに固く結ばれることから、「結び切り」の原型となりましたが今でも豪華に見えるので使われることがあります。

引用元:
http://designyard.jugem.jp/?cid=3
「結び切り」を使うシーン
「結び切り」とは結び目が解けないようにした結び方で、結婚やお悔やみ事の時に使います。結婚や不幸は二度と繰り返したくないですよね。一度だけでいいんです。なお葬儀に用いられるのし袋は、不祝儀袋(ぶしゅうぎ)袋と呼ばれます。
使用例1
結婚・婚儀にまつわる一切。結婚祝いにかぎらず、結納や披露宴の引き出物、お返し、内祝いなど。なお結婚祝いを包むときは、必ず右肩に「のし」が付いた祝儀袋にします。これは「のしあわび」を象徴しています。また祝儀袋に掛ける「水引」。これは一般の祝い事は5本ですが、結婚祝いは慶びが重なるように10本。これが正式な形です。

引用元:
https://www.antenor.jp/shopping/calendar/noshi.html
使用例2
快気祝い・病気や怪我のお見舞いなど。ただしお見舞いの時には回復が思わしくない場合など、おめでたいとはいわないので、水引を使わないことも多いです。その場合は白い封筒が良いとされています。
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「蝶結び」を使うシーン
「結び切り」と違い「蝶結び」はお年玉など、何度あっても嬉しいお祝いごとのお祝いに使います。
使用例1
子供の成長や出産、長寿のお祝い、その他のお祝い。
使用例2
お礼やご挨拶。お中元、お年賀、お歳暮など
使用例3
お年玉、心付け、ご祝儀など.
結婚式以外の水引は5本。
祝儀袋の書き方
表書き
毛筆で濃い墨をつけて書きます。ボールペン等で書くことはやめましょう。
またお祝い事には濃い墨で書くことが習わしです。不幸事には薄墨で書きますので、間違えると大変です。
お祝いの内容により、結婚式であれば「寿」「お祝い」その他お際意事であれば「お祝い」とか「入学祝い」などと書きます。
そして下段にはフルネームを書きます。
夫婦連名の場合には妻は名前だけを、友人同士であればフルネームを並べて書きます。
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中包みの書き方とお金の入れ方

引用元:
http://matome.naver.jp/odai/2131830230040915001/2131846958343376903
中包にお金を入れ、オモテに金額を書きます。金額をかく場合には、旧字体でかくことがマナーとされていますが現在は普通の漢数字で書く方も多いようです。
ウラには名前と住所を書きます。名前があると整理しやすくなるので親切ですね。
お金の包み方
4万円、9万円という金額は不吉な数字とされていますので、結婚祝には包みません。また「也」という字をつけるのは10万円以上を包む場合にのみつけます。
お祝い事なので新札を準備し中袋へ包みます。肖像画があるほうを表側にしてください。
また祝儀袋の裏側の折りかたですが。「慶び・幸せを受けるように」という意味を込め、上向きに折り返した方を外側にして水引を掛けます。逆に重ねると不祝儀(葬儀)の折り方になります。注意が必要です。
祝儀袋の渡し方について
祝儀袋ですが、袱紗(ふくさ)に包んでわたすのが正式なマナーです。祝儀袋を大切にあつかうことで相手に対する誠意を見せます。
包み方は以下のとおりです。

引用元:
http://zexy.net/mar/manual/guest_gosyugi/chapter2.html
せっかくのお祝いですから相手にも喜んでもらえるようなマナーで渡したいものですね。
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