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フィリピンでタクシーの運転手と話をしていて、新車の販売価格日本で買うよりもずいぶん高いという印象を持ちました。でも調べてみるとそんなことはありませんでした。またフィリピンは車社会で、整備もしていないような車が多数走っていますが、それはどうしてなんだろうか?と思ったら中古書の下取り金額がバカ高いこともわかりました。フィリピンの車事情は日本とは全く違うんですね。今回はこんなことについて書いてみました。
私の友人たちの中にはフィリピンは貧しという意識があると思いますし、実際低所得者の割合は高いのですが、路上ではベンツやBMW、果てはポルシェなんかも走っています。一割で90%の所得を持っているという階級社会のフィリピンですので、そのような高級書の需要も多くあるのです。マニラでは特にそうですね。マニラ湾ではヨットが多数係留されていました。
マニラのアラバン地区という高級住宅地域のホテルに泊まった時に、そういった高級車がずらりと並んでいるのを見ました。かつそのあたりの道路だけ高級車が整然と走っていました。割り込みや傍若無人な運転は完全に影を潜めていました。フィリピンといえば混沌としたイメージですが、その時ばかりは日本にいるような錯覚を起こしました。
日本の車も多数走っていますが、完成車を輸入すると、税金が100%以上かかるので、日本車は現地生産が主流で、組み立て工場はマニラの南、ラグナの関税特別区の工業団地に集中しています。ヨーロッパ製のSUV(スポーツ用多目的車)などは日本車の3~4倍位の値段がするそうですし、現地組立の日本車も日本よりは高いようです。
目次
フィリピンで新車が高い?わけ(それって本当か?)
フィリピンでは現地生産の車でも高くみえるのはなぜなのか。という疑問があって調べてみました。
完成車で輸入した場合は税金が高いので論外ですが、フィリピン国内で作った車でも高いイメージがありました。これについて調べてみました。
製造とその車のメンテナンスの分離。
フィリピンでは外国人(外国法人)は様々な分野で国内に進出することが規制されていまして、車の場合もサービス業へ参入することが制限されています。
つまり、日本の自動車メーカーは車を製造販売、もしくは輸入販売するところまでしか関与ができず。ディーラーは全て現地資本の会社になります。

引用元:
http://www.hinomoto-metal.com/blog/?p=3036
そのために日本国内のように、新車販売では利益が出なくても、後のサービスで儲けるということが出来ない仕組みになっていますので、車両販売価格が高くなるのだそうです。
ただし日本の場合、新車を買う場合、販売価格というのは車両本体価格を指し、他に重量・排気量などの諸経費と消費税、大まかに計算すると15%~20%別に費用がかかります。その辺りがとても不明瞭なのに対して、フィリピンでは総額がはっきりと分かります。車体価格以外では車検代と保険料のみです。
どうしてそんない高いんだろうと思ったら、それは車体の本体価格だけであって、他の経費も含めるとそほどでもないようです。しかもフィリピンはいわゆる消費税が高い国ですが、車体価格の中に判っている諸経費とか、税金も内税として入れたうえでの販売価格になっていますので、一見高そうでもそれほどではないとのことでした。つまりとても透明性が高いということです。
日本の販売代理店のように安そうに見せながらあとから次々とだまし討のように費用がかかってくるよりずっと気持ちが良いとフィリピン在住の方はおっしゃっていました。
ただ一点。フィリピンはローンを組むと金利がバカ高いです。10%以上の金利ですので、それはサラ金でお金を借りて車を買うのと同じですから、現金以外では買わないほうがいいと思います。
フィリピンでの車の維持費は?
車の維持費がバカ高い日本
車を買うとその維持費用がかかります。ガソリン代、オイル代のような走った分だけかかる費用と、駐車場代、保険、税金、メンテナンス費用などの固定費がありますね。
また日本では、車検や12カ月点検が法律で義務付けられていますので、それも固定費になります。駐車料金も高いですね。
つまり日本では車を所有すると次から次へと費用が嵩んで来るんです。乗らない車であっても維持費は馬鹿になりません。
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フィリピンでは固定費が安い
フィリリピンの場合は、月極め駐車場代など払っている人は殆んどいないということです。マカティのような一等地のコンドミニアムに住んでいる場合でも、駐車料金は精々月に数千円。レストランでも公園ショッピングモールでも車は適当に駐車したり、仮に駐車場があっても無料でした。
日本で必須の高速料金ですが、これはフィリピンには高速道路がほとんどありませんので、無しとします^^;
それで日本ではバカ高い保険ですが、人の命が安いフィリピンでは対人保険では精々20万円のこの国では、車両保険が料率算定のベースになります。更には日本の自賠責保険に相当する強制保険(TPL)は非常に安く、その金額に含まれています。但し、年齢、運転者限定、無事故割引、走行距離などの割引制度はないということで逆に言えば実にシンプルでわかりやすいということです。
1,500ccの日本車で見てみると、初年度で3万ペソ弱。2015年の円安の状況で7万数千円。
また購入後の税金はLTO(陸運局)の登録料だけで、日本の3割程度の費用で済みます。
さらにはメンテナンス費用ですが、ディーラーによる保守点検、・部品交換(オイル交換を含む)の他に、タイヤ交換、バッテリー交換などの費用を含んでもおそらくは年3~4万円で収まる感じ。日本で自家用車を所有できる余裕のある人なら、フィリピンでも問題なく所有できますね。あそこで運転する自信がある人なら^^;

引用元:
http://tsubuyakitv.web.fc2.com/file/tsubuyaki_save/2012/4/thubuyaki.htm
フィリピンでは中古車の価格が異常に高いのはなぜ?
フィリピンでは年代物の中古車も多数走っています。しかも日本では値の付かないような車でも、この国では数10万円で取引されていまして、これには驚かされました。5年落ちでも、新車の3分の1ぐらいはします。だから、日本人から見たら驚きですし、日本からほとんどただ同様で仕入れて、フィリピンに運び、ハンドルを左に付け替えて売っても、まだ利益が出ると言われるのもうなずけます。しかも日本車(日本で組み立てた車)は品質がいいと人気なんだそうです。
中古車が高い理由の1つは、一般のフィリピン人は高い新車を購入する余裕がありません。だから中古車市場で物色するということがあります。現在は中間層も増えてきて、お金を持っている人が多くなっていますが、フィリピンでは相当のお金持ち以外は新車はまだ高嶺の花ですので中古車を改造して乗っています。ということでいまだに根強い重要があるということです。
一方で、フィリピンでは先程も書きましたが、維持費(特に固定費)が非常に安いので古くなった車でも処分する必要が無いんです。日本と違ってこの国では乗らなければ殆んど維持費が掛らないので、手放す理由がありません。つまり、中古車の需要は多く、でも供給が少ないから、必然的に中古車の価格が高くなるということがあるんだそうです。

引用元:
http://blog.livedoor.jp/glseminar/archives/2014-08-15.html
たしかに。日本で検査があったら一発で失格になりそうな車が我がもの顔で走っています。それでも十分に走ることができるからこそ中古車の需要があるんだと思います。
フィリピンで日本人が中古車を買う場合、気をつけなければいけないことは、純正の部品が安物に交換されている可能性が大きいことです。ですのでできればディーラーでなくて知り合いのユーザーから買ったほうがいいといわれています。だましが横行していますので、普通の日本人が中古車を買うのはよっぽどメカに強い人以外はやめたほうがいいとは現地の方の意見でした。そのことと関係するんですが、車の修理はディーラーに持っていくことがもっとも安心だと言われています。ただし高額です。日本で修理するのと変わりません。一般の修理屋では安くやってもらえますが、純正の部品を交換されてしまうことが日常茶飯事です。そのため車の修理中は立ち会っているというのが常識です。
ただそれにしても、私はただの旅行者でしたからフィリピンで車を運転するということはありませんでしたが割り込みが普通のあの運転が横行するのをみてると。とても自分で運転する気にはなれませんでした。運転手を雇うのも普通に行われていまして、短期でしたらばそっちがおすすめですね。
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