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ひな祭りにはひな人形。我が家にもお雛様があり、毎年飾り付けをしていますが、いつから飾っていつまでにしまえば良いのか。処分の仕方は?など知っていなくてはいけないことがたくさんあります。またひな人形のそれぞれの役割と意味などを知ると楽しみが倍増します。今回はそんなことを調べて書いてみました。
目次
ひな人形はいつ飾りいつしまうのか?
ひな祭りそのものは3月3日ですが、それとは別にもともとの由来から春の訪れを祝うという意味があります。ですから立春(2月4日ごろ)を過ぎたころに飾りはじめます。かつその頃に侵入してくる邪気をひな人形に「本人の身代わりになって」受けてもらうという意味もあります。簡単にいえば春先に女の子に襲い掛かってくる様々な「穢れ」からひな人形は守ってくれるとされているのです。そのためひな人形には本来女の子が受けるべき穢れが付着してしまいます。
しまうのは早いほうが良い?
こうして飾り始めるのは早いのですが片付けに関してはひな祭り終了後直ちに片付けるのが良いとされていまして、「早くしまわないと、嫁に行きおくれる」という言葉もあるぐらいです。なんだか慌ただしいですね。どんなに遅くても春分(3月21日ごろ)までには仕舞いこみたいものです。
その理由は先程も書きましたが、ひな人形には我が子に振りかかる災いや穢を我が子に代わって引き受けるという役割があります。そんな穢れや災いを一心に引き受けたお雛様をいつまでも出しておくと、そのうちその穢れが自分たちにうつされるかもしれません。邪気が侵襲してくる期間が過ぎたらさっさと片付けてしまうの限るのです。
さらには本来の意味からは外れますが、ひな人形は婚礼の様子を表したものですので、早く片付けるほど娘が早く嫁に行くと考えられました。なので早く片付けることで、お雛様のような幸せな結婚をすることを願いました。
また娘に対するしつけとして「片付けもきちんとできないようでは心配だ」ということで、片付けを急がせるという理由もあったようです。
ただそうはいっても時間がないとか何らかの事情で直ぐに片付けられないこともあります。その場合には内裏雛を後ろ向きに飾り直すことで、すでにひな人形が出て行ったことにして、片付けられるときまでそのままにしておくこともできるそうです。
ひな人形の処分の仕方は?
事情があって人形を保存できなくなった場合は、ゴミ箱に捨てるのではなく、人形供養(人形感謝祭)に持って行き納めるのが良いとされています。全国の社寺で執り行っています。供養料はかかりますし、持っていくのが面倒くさいという向きもあるかと思いますが、長年娘に代わって穢れを引き受けてくれたお雛様。この位はしてあげたいものです。

引用元:
http://www.exe.ne.jp/~uechan/takadera/ningyou.html
母から子へ引き継ぐ場合
お雛様は子どもたちの災いや穢れを引き受けていますので、母子別々に新しく揃えるべきものです。もし継承する場合でも新たに娘のひな人形や、そうでなくて娘の身代わりになるような人形を一緒に飾ったほうが良いということです。また本来であれば、次女三女といる場合にもそれぞれのお雛様を揃えるべきだとも言われていますが、姉妹の場合はお雛様がこの家の女性たち全てを守ってくれると考えて一つで代表させる家もあるようです。
ひな人形の登場人物とは?
ひな人形は宮中の婚礼の様子を表しています。代表的な雛飾りは5段ありまして、その段毎に登場人物がある程度きまっています。
それぞれの人形には役職がありますし、表情や持ち物もさまざまでみているだけで楽しいですね。
最上段 はかならず内裏雛(だいりびな)を置きます。
内裏びなはただのカップルではなくて、天皇、皇后の姿をあらわしています。内裏(だいり)とは天皇の住まいである御所のこと。
日本では南に向いたときに日の出の方角を左とし、左がより優れているの考え方があります。そこで人形側から見ると左になる右に男びな、左に女びなを配置するのが伝統的な並べ方でした。
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しかし、昭和天皇になってからは天皇皇后でお並びになる時には国際マナーに従って天皇陛下が右に並ぶようになったことが原因で、一般のひな人形では向かって左に男びな、右に女びなを並べるようになりました。京雛など伝統を重んじるところは今でも右に男びな、左に女びなとなっています。
二段目には三人官女(さんにんかんじょ)
官女とはお姫様のお付の女官たちのことです。雛飾りでは一般的には次のような人形が配置されています。中央には年増の方がお酒を飲む盃を三方にのせて持っています。結婚していることを表すために眉毛を剃っています。残りの二人は若く、向かって左の女官は、お酒の入った「加えの銚子」を持ち、口を開いています。向かって右の女官は、お酒を注ぐ「長柄の銚子」を持ち、口は閉じています。ただし今の雛飾りでは必ずしもそうはなっていなくて鯛のお頭などの食べ物を持った三人官女などもいますしまたポーズも様々ですので右か左どちらに配置するのかはどちらの足を前に出しているかで決めます。

引用元:
http://www.fusimiya.net/hinaningyou/shunou/post-765.php[/captio
三段目はお囃子の演奏をする若者たち。
元服前の貴族の子弟が楽団の構成員なので、髪型が少年の髪型になっています。
向かって左から太鼓(たいこ)・大鼓(おおかわ)・小鼓(こつづみ)・笛(ふえ)・謡(うたい)と順番は決まっています。

引用元:
https://hinaningyou.jp/know03.html
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四段目 は随身(ずいしん)です
お内裏様のお付の人たち。行動を共にし、警護役でもあり遊び友達でもあります。
向かって左の若者が右大臣、右の髭をはやした老人が左大臣で、両方共弓矢を持っています。
普通に考えて左大臣のほうが地位が高いですから、左に配置されますが、これは人形の側から見て左なので私達から見ると右に配置されています。
先ほど書きましたように内裏雛だけが左右逆に飾られています。(内裏雛の項参照)

引用元:
http://www012.upp.so-net.ne.jp/kio/hina.html
五段目は仕丁(しちょう)です。
宮中で雑用をする人たちで身分が一番低いです。
雛飾りでは三人上戸(さんにんじょうご)ともいいます。怒りじょうご、泣きじょうご、笑いじょうごの3人なので、その表情が楽しめます。、台笠(帽子をかける)、沓台(靴をのせせる)、立傘を持ちって出掛けるときの姿が一般的ですが、ほうき、ちりとり、熊手を持って掃除をしている姿の人形も有ります。

引用元:
https://hinaningyou.jp/know03.html
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