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私が若い頃には持ち家は当たり前で、家を持たないと人生の落伍者のように言われたものです。特にバブルのときには土地を買えないやつはバカだというような圧力が強かったです。
私が若かった頃は土地は必ず資産価値が上がる魔法の資産だったんです。
ただ私の友人で一部上場企業に入社して、出世した人間がいるんですが。彼が「俺は家を建ててそれを守るためにわざわざ田舎から出てきたんじゃない」と言っていたことを思い出します。
家のためだけの人生なんて嫌だ!ってことだったと思うんですが。ローンを組んで家に縛られてしまう状態はいまと変わらなかったです。
それでもまだ家を買ったらそれが資産として残るのであれば、良いんですが。いまは環境が変化し、家を買う事自体がリスクになる可能性があります。
そういったことをわきまえた上で家を買うのであればいいと思いますが。持ち家信仰は根深くて。私の知人でも後悔している人がたくさんいます。
目次
マイホーム購入は今やリスク以外の何物でもない
マイホーム購入は、ハイリスクなギャンブルだ | 「親より豊かになれない時代」のサバイバル術 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
僕たちの親世代に当たる団塊世代の持ち家比率は、なんと86.2%。マイホームを買うことはまさに「当たり前」の行動でした。
実際、親世代がマイホームを買った当時は、今よりも不動産価格が低く、また日本自体が経済発展の最中にあったため、不動産価格は年々上昇していました。「土地神話」なんて言われていたとおり、仮に売却することになっても、買ったときより高く売れると信じられていたのです。
しかし・・・・・・・
親世代のときと比べて、マイホーム投資は勝つのがとても難しくなっています。まさに、「マイホーム購入は人生最大のギャンブル」と言っていいでしょう。マイホームを買うときは、これらのリスクをすべて引き受ける覚悟を持って、しっかりと「負けない工夫」をするように心掛けてください。
もしマイホーム購入がギャンブルだとしたら。頭金を作って10倍以上のレバレッジを掛けて購入するマイホームなるものがどれほど危険なギャンブルになるかを知っておくべき。
何しろ日本の不動産に関しては、将来上る可能性が少ないわけです。
それなのにマイホームを持つのは当然だと、いまだに思っている人達がなんと多いことか。実際そうやってリスクも考えずに家を買ったしまったためにとんでもないことになった人たちが私の周りにもたくさんいます。
下流老人とマイホームリスク
下流老人が続出している現在の日本。わたしもある意味下流老人ですが^^;私は大学を卒業してからずっと下流人生。
就職もしたことがないですし。一人で何やかややって仕事を作って生き延びてきました。
サバイバル能力は多少あると思っています。
でもなにも私のように生きなくても。一昔前であれば。地方から出てきて地縁がなくても。一流の企業に就職しさえすれば、結婚して子供も作り、家も建て。
世間の対面もよく生きることが出来たのです。ソッチのほうがずっと楽だということを常識としてみんな知っていたんです。
そして昔はそれこそ家があれば資産があるということですので。子供に譲ることも出来ました。
ところが現在のように家の資産価値が大幅に減少し、特に地方都市や都心でも通勤に一時間以上もかかるようなところはどんな高級住宅地だったところでも。
今や資産価値は大暴落しています。そんな辺鄙なところにはもう子どもたちもすまないでしょう。
そして子どもたちに残すものもないとすれば。
子供も老後の面倒を見てくれないでしょうし、かと言って家を売っても資産価値ゼロでは施設に入ることも出来ません。
歳を取ってからローンを抱えた人生は辛い
老後貧乏から下流老人に転落する分かれ目はどこか|老後のお金クライシス! 深田晶恵|ダイヤモンド・オンライン
下流老人とは「生活保護基準相当で暮らす高齢者及びその恐れがある高齢者」と定義し、生活支援の実体験から下流老人には次の3つが「ない」としている。
①収入が著しく少「ない」
②十分な貯蓄が「ない」
③頼れる人間がい「ない」(社会的孤立)それで収入がなければあっという間に下流老人になってしまうというのが。現在の日本の有り様なのです。
これからの下流老人とは、定年後も延々住宅ローンが残る人|老後のお金クライシス! 深田晶恵|ダイヤモンド・オンライン
だからこそ老後のことまで見据えた資金計画が必要なんです。
定年後も返済が続くローンを、退職金をアテにして借りるにもかかわらず、退職時の残高を知らないのは、人生における大きなリスクである。さらに、ほとんど人が、ローンを組む段階で勤務先の退職金水準をご存じない。仮に60歳時のローン残高が1500万円で、退職一時金が1800万円だとすると、差し引き300万円しか老後資金に回せなくなるのである。
人生には自分でコントロールできることと、できないことがある。「自分の死亡時期」、「退職金の金額」、「金利変動」は、自分ではコントロールできない。一方、借入額や返済期間、金利タイプの選択は自分で決めることができる。住宅ローンという多額の借金を組むなら、コントロールできないことを少しでも減らし、コントロールできる要素でリスクを減らすのが肝心なのである。
ここまでシビアにならざるをえないのは、結局不動産が資産にならないからです。
支払いができなくなって家やマンションを処分しても、資産価値が下がっていれば。
ローンの不足分を支払わなくてはならない羽目に陥ります。
実際にそういうケースが身の回りでありまして。
都心のマンションに住んでた先輩が。退職して、退職金でローンの返済をしようと思っていたところ。会社の業績が不振で。退職金がほとんどもらえず。会社関連の再就職も出来ませんでした。
結果ローンの支払ができずに、マンションを手放してしまいました。マンションの値段も半分以下に目減りしていたために。マンションを売ってもローン返済が残ってしまいました。
結婚が遅かったので。まだ子供の養育費もかかり。なんとか見つけた職場の給料は以前の3割。以下の記事など読んでいただくとわかると思うんですが。ある程度の立場と収入のある人ほど退職したあとのローン残債を知らないことが多く。仮に私の先輩のように自宅マンションを手放さざるをえない事態を免れたとしても。ローンの返済に苦しむことになり。下流老人に転落していくケースが多いんです。
ある程度収入があった人ほど下流老人になりやすい?
【衝撃レポート】下流老人に一番なりやすいのは、「年収700万円世帯」だった!(週刊現代) | 現代ビジネス | 講談社(1/5)
むしろ「中流家庭」、しかも「年収700万円」前後の、現役時代に比較的恵まれていた世帯こそが、いちばん下流へ転落しやすいのである。ベストセラーとなった『下流老人』の著者で、NPO法人ほっとプラス代表理事の藤田孝典氏が警鐘を鳴らす。
「ふつうは、それだけの年収があれば余裕をもって暮らせるはずです。しかし、人は毎年700万円が入ってくると、自然と700万円に見合った額を使ってしまう。入るお金の額が多いか少ないかは、下流老人に転落するか否かとは、実は関係がありません。
むしろ『自分は中流だ』と思っている人こそ油断しやすく、お金も貯まらないものなのです」
結局は油断が身を滅ぼすということです。
何故持ち家はリスクがあるのか?
現在は右肩上がりの状態では決してなく、そして少子化です。家は余っているわけですから。普通に考えて不動産が上る見込みは限りなく低いです。
またそれだけではなくてこれからは日本だけではなくて世界的な変動が起きる可能性もあります。
戦争に日本が巻き込まれる可能性も大です。
大手不動産会社の常務が身内の40代に「持ち家は持つな」と言う理由|40代を後悔しない50のリスト【時間編】|ダイヤモンド・オンライン
私達の世代やその上の世代はそんな現在の状況を考えることもなく。
通勤に一時間も二時間もかかる場所にマイホームを購入した人が多数いました。
35年ローンで取得したマンションの価格が1500万円も下がってしまったという価格に関する後悔はよくある話ですが、郊外に一戸建てを買ってしまい、一時間半にも及ぶ毎日の通勤時間が50代になると体力的にきつくなる、といった長時間通勤による疲労も後悔の原因になることが少なくありません。
そもそも往復3時間以上の通勤時間というのは、よほどの事情がない限り、本来はムダなものです。若いときに通勤時間をフル活用することを目的に郊外へと移り住んだ人も、それが40代になると、当初は想像できなかった体力の減退を嘆いています。しかも、世の中は明らかに都心回帰で、かつての「ニュータウン」には買い手がつかず、価格は下落するばかりでマイホームのマイナスの資産化が止まりません。
これは今となれば当然のように思いますが。当時は持ち家信仰が強烈で。不動産価値が下がることはないんだから、ともかく家を持つことは良いことだという風潮でした。
それで多くの人たちが選択を間違えてしまい、現在の悲惨な状況に陥っているわけで。不動産を購入したがゆえに下流老人になる人は今も増加中なのです。
上念司が語る 家の購入は危険な取引
上念司さんが強烈な本を出しています。
家なんて200%買ってはいけない!資産価値ゼロ、賃貸より多額の負担…危険な取引 | ビジネスジャーナル
――不動産の証券化をきっかけに、不動産は金融商品に変化しました。それ以降、家を買うことは金融商品を買うことになったのですが、持家派にその認識はないでしょう。
上念 ないでしょうね。都心の新築マンションを賃貸した場合、利回りは年4%程度に低下しました。マンションを買うということは、この利回りで、きわめて流動性の低いマンションという商品に対して、自己資金の何倍ものレバレッジをかけて数千万円を1点投資するのと同じです。FX取引よりも、よっぽど危険な取引ですよ。FXなら損失が出たらすぐに売れますが、住宅は流動性が低くそうはいきませんから。
しかも、金融商品として高い利回りを出せる土地は、すでにREIT(不動産投資信託)として証券化されています。お金に余裕があるのなら、REITを買って、毎月(または隔月、半年払いなど)振り込まれる分配金を家賃の足しにして賃貸に住むことが現実的です。
上念司さんの強烈な持ち家信仰批判に対しては当然持ち家派の方々の批判があります。
上記をクリックするとAmazonに飛びますが、レビューを観てみると強烈な批判がかなり見受けられます。
これらの多くは家を商品とみなすのはおかしいというものなわけですし。その気持は私もわかります。私は家を3回買いました(バカ)
しかし。下流老人への引き金がマイホーム購入にある場合が多いことを知ると。流石に今の時代にマイホームを購入することには賛同はしかねます。
私の考え
まず私達日本人は家を買うのに職場から電車で一時間以上かかるところを選ぶように仕向けられたっていうこと。 今思うと日本の悪辣な政治家たちにはめられたことを多くの人たちが実感しているところです。 これは自民党の罪の一つで。 国民よりも不動産会社や鉄道会社の利便を図ったからです。
都心に住まわせないという政策を自覚的に取ったのは当時の自民党です。まさに売国奴と言わざるを得ません。 仕事場と住まいは近いに越したことはありません。
資産としては数十年で消滅するものですし。土地の値上がりは望めないとなれば。
わたしは、今古いマンションに住んでて。とっても快適です。 もちろん管理費とか修繕費の積み立てがありますが。
一軒家に住んでて修繕するお金がなかったらそれはゴミ屋敷になります。 そして土地や建物には税金がかかります。
私も100坪の家に住んでたときには草むしりが大変でした。 白樺なんか植えたら今 度は虫が繁殖して駆除。
いま庭付き一戸建てという言葉は売れない代名詞になってるそうですが。
東南アジアは別ですよ。これから不動産は値上がりするでしょう。
精通したら不動産を買ってもいいと思います。
私が海外に恋人を作ったのも、いまはお金がないですが。 もし投資するんだったらベトナムとかフィリピンだと思っているからです。
要は場所によって違うってことです。
私のところは。子供ももう大きくなったし。広い必要はないし。 ローンも20年以上前から一切ないし。
死ぬまで日本ではここに住んでいいかなって思います。
このローンがないかあるか。これで老後の下流老人化の帰趨が決まるんじゃないんでしょうか。
長くなりましたが。 ここまで同じベクトルの記事が出てきたことは意味があると私は思います。
私は本当のことを言うと家を買えるんだったら買ったほうが良いとは思うんです。
私は田舎で育ちましたが、家というのはただの商品ではなくて。 まさに依代でした。家があるか無いか。
心の問題としては重要度が高いとおもいます。
でも家を購入することがここまでリスキーになった現在。 残念ながら慎重の上にも慎重を期してほしいなあと思います 。
なおローンが支払えなくなったときのことですが。
それで残債が残っと場合ですが。家を手放す覚悟があれば。 問題はすぐに解決します。
間違ってもサラ金などには手を出さないでくださいね。
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