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クリスマスと言えばサンタクロース。サンタクロースはでも謎の存在です。その由来や、現在の姿になった経緯などを調べてみました。調べていてとても楽しかったです。サンタクロースって優しいばかりの存在じゃなかったんですね。
目次
泥棒の姿にも見えるサンタクロースって何者?
サンタクロースは架空の人物ですが、その原型は4世紀頃の東ローマ帝国時代の教父聖ニコラオスに由来すると言われています。
このニコラオスという方は弱者救済や、キリスト教の布教の素晴らしさが、正教会の伝える聖伝に残されています。また他人に知られないように行う事が常であり、たとえば、以下の様な話が伝わっていて、それがサンタクロースが夜中に煙突から入ることや靴下にプレゼントを靴下に入れる問伝承につながったそうです。
面白いですね。
ある日ニコラウスは貧しくて三人の娘を売らざるを得なくなった家のことを知り、真夜中にその家を訪れました。そして煙突から金貨を投げ入れました。このとき暖炉には靴下が下げられていたため、金貨は靴下の中に入りました。
この「聖(セント)ニコラオス」は、オランダ語で「シンタクラース」と言われました。そして17世紀アメリカに植民したオランダ人が更に言葉を変化させ、「サンタクロース」と伝えたというのがサンタクロースという言葉の由来だという説が有力視されています。
世界の標準サンタクロースは悪魔は?
日本ではサンタクロースは「サンタさん」の愛称で親しまれ、善良なイメージがあります。ただ国によっては、全く違うイメージが有りまして驚かされました。
有名なのはドイツの双子のサンタ。

引用元:http://blog.livedoor.jp/audimax1/archives/51114749.html
ドイツではサンタクロース=聖ニコラオスは二人連れて歩いていて、それが悪魔と天使だと言うんですが。
よい子には天使がお菓子類やおもちゃをあげ、悪い子には悪魔が石炭やジャガイモをプレゼントします。
悪魔の名前をクネヒトルーブレヒトといいます。
クネヒトルーブレヒトは別名黒いサンタと言われて単独で行動する時もあるようです。
別の話では、悪い子の部屋に忍び込み、ベッドの上や下に豚の臓物と血をまき散らします。さらには子供がすっぽり入る大袋を持って現れ、袋に子供を入れて誘拐するそうです。
黒いサンタクロースはヨーロッパでは普通にあるようで、イタリアではクリスマスにはサンタの代わりに魔女が登場して、悪い子の靴下には炭を入れて回ります。
またアルプス山脈付近のドイツ・スイス・オーストリア・ルーマニアの村々で語られるクリスマス定番の伝説上の悪魔クランプスがいます。これもまた裏サンタクロースともいうべき存在です。

引用元:
http://karapaia.livedoor.biz/archives/52179825.html
昔からの伝承がある国ではサンタクロースは天使と悪魔が一体になったものだったようです。
プレゼントだけ置いていく良いサンタさんはアメリカや日本などごく少数の国にしかいないそうです。
現在のサンタクロースのイメージはいつからできたの?
現代のサンタクロースのイメージと言えば。
・赤いナイトキャップ
・お爺ちゃん
・煙突に入るには無理がある体型
・白ヒゲ
・白い大きな袋
とこのように相場が決まっています。しかしこれは最近の出来事だそうです。
今のサンタクロースの視覚的なイメージを作り上げたのは以下の二人だと言われています。
トーマス・ナスト
1人目はアメリカで当時人気のあったイラストレーター「トーマス・ナスト」が1862年に発表したサンタクローズです。
ナストは週刊誌「ハーパーズ・ウィークリー」において今までのサンタクロースを一新させ“丸々太ってニコニコ顔”の
サンタクロースを描きました。

引用元:
http://www.allposters.co.jp/-sp/陽気なサンタクロース-Posters_i8664054_.htm
ハッドン・サンドブロム
いまのサンタクロースのイメージを決定的にしたのはハッドン・サンドブロムです。
1931年コカ・コーラ社の依頼を受けてクリスマスキャンペーン用に描いたのが、“白いあごひげに真っ赤な衣装の陽気なサンタ”。
1931年に「サタデー・イブニング・ポスト」に掲載されたハッドン・サンドブロム氏によるサンタクロース

引用元:http://www.dge.toyota-ct.ac.jp/~kamiya/santaclaus.html
以降少しずつカスタマイズされて日本の子どもたちに「今のイメージ」が広く知れ渡っていきました。今のサンタクロースのイメージは最近のものだったんですね。
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