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マツコ・デラックスはとても頭が良くて、それでいて心の機微もわかる優しさを兼ね備えています。
歯に衣着せぬ鋭い発言や絶妙なバランスのトーク力で、裏表のないキャラクターとして、若者から高齢者までさまざまな年代の人々から絶大な支持を得ているマツコデラックス。
女装をして女性の言葉で話すことに違和感を感じさせないという稀有のキャラクターです。
似たようなキャラでも細木数子のようないやみったらしいところがないし、ほかのオカマタレントのように自己中心的でうるさいってこともありません。
ただのオカマじゃなくてお笑いでありながらある意味文化人的なポジションを獲得しています。
でも彼がデビューする前というのは完全な引きこもりで、自殺まで考えていたというから穏やかじゃありません。いわく言い難い優しさの裏には壮絶な過去があったようです。
そんな彼が社会復帰できたのはあるきっかけがあったんだそうです。
そのきっかけを私もライブで目撃した一人なんで、なんかうれしくてテレビに出るようになってから、ますます応援するようになりました。
そのきっかけというのはは中村うさぎの「人生張ってます」という本です。
人生張ってます―無頼な女たちと語る (小学館文庫)
私この本を文庫が出た時に読んだんですが。
その時に初めてマツコ・デラックスという名前を知りました。初めて聞く名前だけど有名な人なの?と思いましたが、当時は実際には無名でした(;^_^A
目次
暗い少年・青年時代。
引きこもっていたマツコ・デラックスを引っ張り出したのがこの本だったんです。
ちなみにこの本ってとんでもない方々が出てくるんでマツコデラックスさんは外見はともかくかなりまともな方に見えました。
マツコ・デラックスは子供時代から自身が男性同性愛者(ゲイ)である事を自覚していたといいます。愛は男性のいとこにも向けられたといいます。因みに漫才師シンデレラエキスプレスの松井成行はマツコのいとこの一人で、「愛を向けられた男性のいとこは自分一人なので自分の事かも知れない」と語っているそうな。
高校卒業後は美容師の資格を取得して美容師になりました。でも「何か違う」と感じ、ゲイ雑誌『Badi 』の編集部に転職し、同誌の記者・編集者などを務めました。
その当時のマツコ・デラックスのコラムの愛読者だったのが中村うさぎです。
面白い文章書くやつだってことで中村うさぎがマツコの存在を知り、のちに彼女の対談本に彼を引っ張り出し、それらのことがあってマツコ・デラックスの芸能界デビューのきっかけになるんですが、もちろんそんなことは当時のマツコ・デラックスは知りませんでした。
そして二十代後半に一度編集部を離れ、出版業界とも距離を置いて実家で引き篭もり生活を送っていたそうです。
その頃のエピソードは悲しいものです。
「心配してた何人かが連絡を取っていたみたい。あたしも何度か“生きてるの?”ってメールしたけど、“ダメ”とか返ってきたことも」
引きこもり生活中、マツコは、自分より不幸な人を見つけて救われたい、と思い、数年ぶりに高校の同級生に連絡をとった。「今、何してるの?」「どこの会社で働いてるの?」「結婚してるの?」──それぞれの個人情報を聞き出しては、部屋でひとり、年収や既婚といった要素から“幸せランキング”を作っていった。
最終的には60人以上のリストが完成。そのランキングの最下位にいたのは、他ならない自分だった。
家の中に引きこもってトイレに行く以外はベッドで過ごす生活をしていたため、足が萎えて起き上がろうとしたら10分もかかってしまったこともあるそうな。
さすがに笑ってしまいますが。
マツコ・デラックスのいじけてた・・・・・・若いころ↓
マツコ・デラックスを救った中村うさぎ
うさぎは、マツコの存在をゲイ雑誌で知り、引きこもり中のマツコに会いたいとアプローチ。対面を果たしたわずか3日後、2001年に発売された自身の対談集『人生張ってます』(小学館刊)の相手に、当時はまだ無名のマツコさんを抜擢しました。うさぎさんは、マツコさんを「魂の双子」と呼んでいますがよほど共感するところがあったんだと思います。マツコはマツコで自分を理解してくれる人がようやく現れたことの幸せを感じ、このうさぎとの出会いをきっかけに、引きこもりをやめるのです。
「マツコデラックスさんはデブとか、ゲイとか、数々の負の要素を抱えて、葛藤を続けていたはずで、その業の深さが私と通じていたんです」とうさぎさんは言います。
対談では、東名でオービスにスピード違反を撮られ、名古屋の警察まで罰金免除を直談判した話、太りすぎて和式トイレで用を足せない話などとてもおもしろい話題が満載でした。
でも私はこの本にそういう裏のエピソードがあったことを今回初めて知りました。それで記事を書くことにしたんです。
そしてこの本の対談相手になったことで、マツコのその個性的な風貌やトークスキルが注目され始めます。
また中村うさぎからは「あんたは書くべき人間」とその文才も高く評価され、コラムニストとして文筆活動も再開しはじめたのでした。
こうした経緯を経て2000年頃か「マツコ・デラックス」の芸名でコラムニストとしての活躍が始まったのです。
中村うさぎさんはマツコデラックスさんの本当の恩人で、彼が世に出るきっかけを作ってくれた方だったんですねええ。
中村うさぎ倒れる
しかし・・・・・・
中村うさぎは2013年に大病にかかり、3回も死にかかり、しかし、死の淵からはなんとか生還したものの、今なお後遺症はあるようです。
病名はスティッフパーソン症候群( – しょうこうぐん、Stiff person syndrome; SPS)
非常に稀な進行性の神経性疾患で、自己免疫疾患の一種。 筋肉を弛緩させるための神経系統がうまく働かず、痛みを伴う体の硬化や筋けいれんを起こし、音や接触などの体感によって症状が誘発、悪化する。
美魔女と言われた中村うさぎですが、闘病生活で顔が激変!別人にしか見えないですね。現在はテレビに復帰していますけど。
顔がむくんでいるのはステロイドのせいだということなんですが。いずれにしても元気になってまたとんでもない話を書いて欲しいものです。
病気後
とても同じ人には見えない。びまじょだった中村うさぎの現在
病気前
マツコ・デラックスも心を痛めていると思います。二人の絆は芸能界という腐った世界の中では本当にまれな素晴らしいピュアなものだと思います。
中村うさぎもこの大病を奇貨として素晴らしい本を書いています。
アマゾンレビューより
①今世紀に入って最もえいきょを受けた橘玲氏が紹介していた本書。この方のことは知りませんでしたが、読めばグイグイひきこまれました。この境地に単独でたどり着くとはかなりの強者。その辺で売ってるありきたりな自己啓発本なんかよりもっと人生の足しになります。もはや哲学書ですね。
②うさぎさんの著書は数冊読んでいるので、まぁ、この内容他の本で読んだな…なんてこともしばしば。
ですが、幼少期のころ、両親のことは全く知らなかったので、この本でよく知ることができました。
あとは某番組を降板したことについても語られてますね。
これは一種の哲学書のような気がします。うさぎさんなりの生きざま、人生論のような。
うさぎさんの著書をくまなく読んだ方は、特に必読というわけではないですが。
ファンであれば是非、手元に置いておきたい一冊です。
私は中村うさぎもマツコ・デラックスも両人とも大好きだけど。
その真逆で思い出したことがあります。
マツコ・デラックスとキムタクに見る人生大逆転
マツコ・デラックスは高校時代はSMAPの木村拓哉と同級生。
でもお互いに知り合ってたことはなくて、マツコのほうがキムタクと同級生だったことを話していました。
それでマツコがデビューして売り出し始めたころはマツコのほうから共演の申し込みをしたそうですけど、冷たく断られていだそうです。
ところがSMAPが解散してキムタクが落ち目になっています。
映画のもドラマにも声がかからなくなってしまって、ついにバラエティー番組にも営業をかけ始めたキムタク。
今度はキムタクがマツコにすり寄ってきていますが、マツコ側は拒絶しているそうです。
因果は巡る糸車といいますが、運命ってのはわからないものです。
私個人はキムタクってのは昔から嫌いだたんで、「やっぱり」としか思えません。
マツコ・デラックスが断るぐらいですから、昔あの優しいマツコを怒らすほどの仕打ちをしたんでしょうね、きっと。
まとめ
マツコ・デラックスは悲惨な境遇から夢のような今現在の地位を築きました。
マツコを救ったのは中村うさぎ。私は中村うぎは昔からのファンでしたが、知らない方も多いでしょう。
もしくは浪費癖のあるただのバカ女というイメージ。
でも本当は優しい人なんだと私は思っていました。
彼女はマツコ・デラックスの文才を認めた最初の人間です。
そしてマツコ・デラックスの話術が深くて暖かくも辛らつだということを見抜いたのも。
中村うさぎはマツコ・デラックスを理解することでマツコを救ったんです。
でも自分は彼女の破滅的生き方の総決算というべきか。大病を患い整形までして美を求めた顔が台無しになりました。
健康も害して治る見込みはあまり内容だとも言われています。
でもマツコとうさぎの友情は今で輝きを放っています。それでもキレないきずながあるんだと思います。
その点人気の頂点に長く居続けたにもかかわらず、誰も友達がいないキムタクの凋落は無様としか言いようがありません。
気が付いてみれば誰も助ける人がいないという現状。
同級生だったマツコにも嫌われています。
人生ってほんとわかんないもんだなああああ!
人間、いろいろあっても自分らしくいかに生きられるか、そういうことが大事だなと、今思いがけなく思っている私がいます。
マツコって性的異常に苦しみ、外見にコンプレックスを抱き、絶望しながら生きてきて……そして救われた。
救われない人も多いけど、創意人の気持ちもわかるマツコって、やっぱり懐が深いよなああ。
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