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梅雨時は何故毎日雨が降ったり曇りの日が続くんでしょうか?そもそもどうしたら雨がふるの?そんな素朴な疑問について纏めてみました。
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何故梅雨になるのか?
気団について
梅雨というのは日本を含む東アジア特有の気候です。日本の気候は春⇒梅雨⇒盛夏⇒秋雨⇒秋⇒冬というふうに本当に豊かで変化に富んだ自然に恵まれていますが、それは日本の気候に影響を与えている様々な気団が通過したり停滞したりするからです。

引用元
http://web.cc.yamaguchi-u.ac.jp/~yamaharu/AgroMet2.htm
シベリア気団 冬、シベリアや中国東北区に発達する大陸性寒帯気団。 オホーツク海気団 梅雨や秋雨のころにオホーツク海や三陸沖に現れる海洋性寒帯気団。 小笠原気団 北西太平洋の亜熱帯高気圧域に現れる海洋性熱帯気団。(北)太平洋気団ともいう。 揚子江気団(長江気団) 春と秋に揚子江(長江)流域で発現する。移動性高気圧として日本付近を覆う大陸性亜熱帯気団。
梅雨の時は?
これらの気団の動きで様々な気候の変化が現れます。梅雨時にはこうなります。

引用元
http://www.jma-net.go.jp/ishigaki/school/200305/kyoushitsu_tsuyu.htm
夏を支配する小笠原気団が張り出してくるとそれを阻止するオホーツク気団が対抗して?張り出してきます。力が拮抗していますから、前線が動かなくなります。小笠原気団が圧倒して夏になるまで、1ヶ月以上も膠着状態が続きます。その間前線では暖気と寒気がぶつかって、上昇気流が起こるために雨が降り続く気候になるわけですがこれを梅雨というのです。
ちなみにオホーツク気団が夏になると小笠原気団に負けるんですが、それまで持ちこたえることが出来おたのはもともと非力だったオホーツク気団を応援するものがいたからです。
それは偏西風です。北半球の温帯地域に吹く強い西風です。
この風がヒマラヤにぶつかると北側と南側に別れて日本の当りで再び合流して小笠原気団の侵入を防ぐのです。ところが夏が近づく頃、この偏西風は徐々に北上しその力を弱めます。その結果今まで偏西風のちからで押さえられていた小笠原気団が日本に進出してくることができるようになるのです。

引用元
http://oisi-yasai.jugem.jp/?eid=1312

引用元
http://www.jma-net.go.jp/matsue/chisiki/
column/front/front.html
雨が降るわけ
雨が降るメカニズムをさらに詳しく説明しておきます。
雨が降るためには雲が出来なくてはなりません。雲は上昇気流が起きることによって空気が上に上がり、上空で気圧が下がって空気が冷やされ、空気に含まれている水蒸気が飽和水蒸気量に達すると、水蒸気の状態でいられなくなって氷の粒や液体になることで形作られます。それが集まったものが雲です。そしてある一定量の重さになると上昇気流の力でも雲をささえられなくなって雲が落ちてきます。それが雨です。

引用元
http://www.jma-net.go.jp/ishigaki/school/200411/ws200411.html
なお雲になるには以下の3つが必要です。
雲粒の核になるゴミなど
水蒸気
上昇気流
まとめ
雲ができないと雨は降りません。
↓
雲は上昇気流が起きるところでしか作られません。
↓
上昇気流は空気が上に押し上げられることですが以下の時にそうなります。
太陽の熱で暖められて、空気が軽くなるために出来る
冷たい空気と暖かい空気がぶつかり、暖かい空気が上昇する時に出来る
低気圧に向かって空気が流れ込み、上昇気流が起こるとき。
風の影響で、空気が山の斜面を昇るとき
上空へ寒気が流入し、大気の状態が不安定となり上昇気流が発生する。
梅雨時には温暖前線と寒冷前線が膠着して動かなくなります。前線では「冷たい空気と暖かい空気がぶつかり、暖かい空気が上昇する時に出来る」上昇気流が発生します。停滞前線では常に上昇気流が発生する状態になるのです。当然常に雲ができ、その雲は重くなります。すると重さに耐えられず落下し、雨になります。こういうサイクルがが1ヶ月以上続くために起きる季節現象が梅雨なのです。
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