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きゃりーぱみゅぱみゅは日本でよりもまず海外でブレイクしました。BABYMERALもそうですが、日本の歌が海外で大ブレイクするということはなかなかないことです。
どうしてこんなことができたんでしょうか?その秘密は日本をそのまま発信するということだったんじゃないんでしょうか?今回はそんなことを考えて見ました。
目次
中田ヤスタカときゃりーぱみゅぱみゅ
きゃりーぱみゅぱみゅにとって中田ヤスタカさんの存在はとても大きいと思います。
きゃりーぱみゅぱみゅは、「高校3年生の進路を決めるときに、働きたくないと思っていた。しかし、イベント『TAKENOKO!!!』を主催していた中田ヤスタカに出会い、人生が変わった。」としている。また、歌手デビューするとき「中田ヤスタカのプロデュースでなかったら絶対にデビューしていなかった。」ともしている。
そのデビュー作「もしもし原宿」は全曲作詞作曲編集プロデュースまで中田さんが行っていて、それだけでもすごいですが、アルバムの中のリード曲である「PONPONPON」を発売に先駆けて2011年7月20日に、日本を含む世界23カ国のiTunes Storeで先行配信。iTunesのフィンランドのエレクトロチャートで1位、ベルギーで日本人歌手最高位となる首位を獲得。また、ビルボードJapan Hot 100で最高11位を記録したというんですから。
最初から海外進出を狙っていたわけです。本人にはその意識がなかったと言いますが、事務所とレーベルは狙っていたんですね。しかも田中ノブヤスさんのセンスが光り輝いています。ありきたりなアプローチをしなかったという点だけでも凄いですね。
YouTubeには2011年7月16日にアップされていました。
プロモーションビデオの再生数は一気に5000万件を超えました。うち、約6割が海外からのアクセスだったそうです。この記事を書いている現段階で約1億回です。勢いは落ちたとは言えまだアクセスがあるんですね。
海外進出の要件とは何か
世界に通用する要件としてモノマネでないオリジナルの発信をしていくということがあります。
日本のコンテンツは世界に通用する。この思いがきゃりーぱみゅぱみゅの成功にもつながったのです。これはきゃりーぱみゅぱみゅのプロダクション社長も明言しています。
きゃりーぱみゅぱみゅは日本語で歌ったから成功した?
「PONPONPON」への書き込みは海外の方が圧倒的に多かったようですね。「なんだこれは?いったいだれなんだ?」といったような。
きゃりーぱみゅぱみゅ本人のインタビュー記事などを見ると
「そもそも最初から海外を狙っていたら全部英語で歌うと思いますけど、そんなことは一切考えたこともなかった・・・」
などとと書いてますが、事務所や中田さんなどは原宿発の文化をそのまま世界に売るという気持ちでいたわけですので当然です。
今まで日本から世界進出を試みた人たちって。
フラワー・トラベリン・バンドとか宇多田ひかるとか。ほかにもいますが。
さあ世界進出だって意気込んで頑張ってもしょぼしょぼの結果しか得られなかったわけです。宇多田ヒカルなんかはアメリカで全く受け入れられずに今は負け犬のイメージさえついています。
めちゃくちゃうまいですけどね、フラワー・トラベリン・バンドは。ファンです(^^;)なので動画を載せておきましたが・・・・・・・・
YMOとか喜多郎のようにインストルメンタルは英語で歌うわけではないのでそれなりに広まったりしましたが。英語で歌ってもねえ。
日本語で歌って大成功した坂本九「上を向いて歩こう」
ところが最大の例外が坂本九の「上を向いて歩こう」です。
ビルボード誌で1963年6月に3週連続一位を記録、世界約70ヵ国で発売され、総売り上げは1300万枚以上を記録。日本語で歌ったものがそのままヒットしたのです。
それなのにそれに続く人がいなかったというわけですよね。
繰り返しますが日本語で歌ったわけです。
日本人の劣等感のゆえでしょうか?英語で歌おうとしますよね、一般に。安室奈美恵さんもその線で今世界に挑戦しょうとしています。
でも私が思うに、西洋に媚びるのはもうやめたいものです。
極端に言い切ってしまえば日本人は日本語で歌えば世界に通用するんです(ホントかな^^;)
きゃりーぱみゅぱみゅは日本の文化をそのまま発信
これを改めて証明したのが今回のきゃりーぱみゅぱみゅやBABYMETALです。
彼らはしかも日本のカルチャーをそのまま売っています。
BABYMETALもすごいですね。
両方とも日本語。日本語のカルチャーを背負っていますが。きゃりーぱみゅぱみゅさんの方のキーワードは原宿ですからより強いポジションを持っていると思えます。
私がアメリカや。またはフィリピなどの東南アジアの国々の特の女性と話をしてて、原宿がとても有名なことを知りました。私よりも詳しく知ってました。
きゃりーぱみゅぱみゅは日本語で歌っている上に、世界的な流行の発信地である原宿のイメージそのもの。
つまり原宿の「アイコン」
今思うに海外からのアクセスがはじめから多かったのは必然だったと言えます。
ヨナ抜き音階の歌(日本独自の旋律)が世界を席巻する
しかも。これは中田ヤスタカさんがあえてやったんだと思いますがきゃりーぱみゅぱみゅの歌う曲の多くがヨナ抜き音階です。
大ヒットした元祖J-pop坂本九の「上を向いて歩こう」もヨナ抜き音階。
よな抜き音階は日本独特の音階です。これを使うことで日本の歌らしさが出ています。
よな抜き音階とは
「四七抜き音階」とも表記し、ヨナ抜き長音階を西洋音楽の長音階に当てはめたときに主音(ド)から四つ目のファと、七つ目のシがない音階(ドレミソラ)のことである。雅楽の呂旋法がこれに当たり、西洋音楽関係者が日本音階の特徴として名付けた物である。なお、ピアノなどにおける黒鍵部分の5音にも相当する。
同じように、ニロ抜き音階は「二六抜き音階」とも表記し、ニロ抜き短音階を西洋音楽の短音階に当てはめたときに主音(ラ)から二つ目のシと、六つ目のファがない音階のことである。俗楽の陽旋法がこれに当たる。
明治以前から伝わる日本の童歌や民謡のうち、陽旋法の物はすべてヨナ抜き長音階と同じ音程を使う音階である。東北の童歌「どんじょこ・ふなっこ」(教科書に載っている「どじょっこ・ふなっこ」ではない)や、木曾節、稗搗き節、田原坂などが該当する。なお、民謡と古い童歌は、西洋音楽の影響がないのでドで終止するという考え方はなく、ラ(陽音階)かレ(律音階)で終わる曲が多い。(ウィキ)
演歌は現在でもヨナ抜き音階が主流です。「北国の春」、「夢追い酒」
や、21世紀になってから登場した氷川きよしの「箱根八里の半次郎」、「星空の秋子」まで、ヨナ抜き長音階のものも多いです。
アイドル歌謡、フォーク、ニューミュージック、J-POPのなかにも曲の一部、あるいは全体がヨナ抜き長音階でできているもの少なくないです。
先程紹介した「上を向いて歩こう」(坂本九)をはじめとしていろいろあります。実際に音楽を聴いてみましょう。確かに、って感じがしますか?
「昴」(谷村新司)
「恋するフォーチュンクッキー」(AKB48)
日本人なら日本語で歌を歌って欲しいものですね。きゃりーぱみゅぱみゅはそれが世界に通用することを証明しました。偉大な功績と云えましょう。
ぜひこれからは日本語でヨナ抜き音階の歌を歌って浮世絵のようにこれが日本だと賞賛されつつ、世界を席巻してほしいものですね。
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