日本の芸能界ではタレントさんの基本的人権が蔑ろにされています。本当のことが言えない息苦しい世界になってきています。前に独占禁止法に抵触している可能性があることは書きました。
ここまで芸能界がおかしくなっている裏にはそれ以外にも理由があるようです。
目次
タレントは商品か?
『芸能人はなぜ干されるのか? 芸能界独占禁止法違反』を参考にしながら考えていきます。
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芸能プロダクションにとって、タレントは商品であり、お金儲けの手段です。当然所有物の扱いになります。ですので、タレントに対して所有権を主張することになりますが、これでは必然的に人権侵害を引き起こします。
女優さんやアイドルに対してレ恋愛禁止というルールを押し付けてそれが当然のことだと思われていること自体が人権侵害です。
アイドル系の女優さんやジャニーズ、AKB48などもそうですね。
アメリカでは労働組合がタレントの基本的人権を保護
アメリカではそうなりがちなタレントの立場を守るために労働組合が結成されています。日本でも声優業界だけは労働運動が盛んです。
そしてハリウッドでタレントとして仕事をするためには必ずユニオンに入らなくてはなりません。
映画俳優の場合はスクリーン・アクターズ・ギルド(SAG)という労働組合がありました。
その後は米国テレビ・ラジオ芸能人連合(AFTRA)と合併し、現在はSAG-AFTRAという組合になっています。
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そのSAG-AFTRAには
「いかなる組合員も、組合の協定に署名していないプロデューサー、またはエージェントのために働くことは許されない」
という「グローバルルールワン」と呼ばれる原則があります。SAG-AFTRAにはほとんどの俳優が所属していますから、SAG-AFTRAに認められなければ、映画会社もエージェントも仕事ができない仕組みになっているのです。
その結果。
エージェントは契約だけ(ブッキング)。ハリウッドがあるカリフォルニア州には、タレント・エージェンシー法というエージェントを取り締まる専門の法律があり、その中でエージェントがタレントからマネジメントと称して手数料を取ることを禁じています。また、エージェントがプロダクションを兼ねることは、SAG-AFTRAの規定で禁じられています。
タレントの世話(マネジメント)はまた別の組織が行います。ここでタレントは必ずユニオンに入っていますから、彼らの人間としての基本的権利が守られるようになっています。
プロダクション(制作)は映画会社などが行うわけですが、そこがタレントと直接に契約を結ぶことはできません。
このように三権が分立しているのです。
日本の芸能界が奴隷社会になっているのはプロダクションに権限が集中しているため
ところが日本の芸能プロダクションはこの3つの機能特にブッキングとマネジメントを独占的に持っているために独裁的な権力を持つに至りました。その結果タレントは基本的人権を守るいかなる手段も持ち得ない状況になっているのです。
ここに奴隷契約の淵源があります。
プロダクションはタレントのマネジメントつまりは私生活の管理まで行いながらタレントとの契約も独占し自分の有利なようにマネジメント料をピンはねしています。
タレントがプロダクションに逆らって独立しょうと思っても、音事協の談合がありますのでそれを許さないのです。少なくとも芸能界では生きていけない仕組みが出来上がっています。
そして力のあるプロダクションはタレントを独占的に支配していますから、番組制作者はプロダクションの言う事を聞かざるを得ません。
その結果ゴリ押しが常態化し、特定ののタレントばかりが優遇され、テレビ番組におけるキャスティングが歪められるということが起きているわけです。
ゴリ押しで顰蹙を買った剛力彩芽さん
剛力彩芽写真集「滴~Shizuku~」
当然番組に出演するタレントがベストな選択ではないことに視聴者も気づいていて、テレビ自体が全くつまらないものになってきています。
くわしく書けば事はそう簡単ではないんですが、以上のようなことがあって今の芸能界は非常に腐ったモノになっています。それに対する不満は今は爆発寸前まで行っていまして、結果テレビを見る人たちが激減しているのです。
根は深いですね。独禁法違反状態で成り立つ芸能界。早く終了して欲しいものです。
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