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オランダのチューリップの歴史 チューリップ狂時代を乗り越えて世界シェア一位になるまで

チューリップオランダ

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チューリップはトルコからオランダに渡り、そこで世界的に人気がある花の一つになりました。今回はチューリップがオランダに伝わって以降の歴史やエピソードについてまとめてみたいと思います。

もともとトルコ民族が愛し育ててきたチューリップ。中央アジアから途中階にかけてチューリップは分布していますが、それらはその地域に移住してきたトルコ民族によって植えられたものだったそうです。

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チューリップの原産地はトルコだってご存知でしたか?逆さチューリップ動画つき!

 

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何故チューリップという名前になったのか

トルコではチューリップが国花ですが、それだけに彼らはチューリップを生け花の材料としてだけではなくて、民族衣装には欠かせないターバンやそのアクセサリー、またはさまざまな日常品の意匠としても使ってきました。

チューリップ柄1

引用元
http://sevinc8.com/?pid=93527631

1554年にオーストリアの大使としてトルコにいたA・G・ブズベックはコンスタンティノープル(現在のイスタンブール)周辺でチューリップを見かけて美しい花だと思いました。それで通訳に花の名前を聞いたところ、通訳がターバンのことを聞かれたのだと勘違いをしてチューリパム(ターバンの意)と答えたんだそうな。ソレがチューリップの語源だとか。トルコの人たちはチューリップのことを「ラーレ」と読んでいます。「赤い花」という意味だそうです。
もう一つの説はチューリップは花びらの形が ターバン によく似ているところから tolibanというトルコ語の発音を真似てTulip と呼ばれるようになったとか。
いずれチューリップという名前はトルコ語の「ターバン」から来ているようです。

オランダでチューリップ栽培が盛んになったわけ

チューリップがオランダに渡った頃というのはちょうとスペインと独立戦争をしていた頃でした。当時オランダの支配者であったスペインに対し、1568年から反乱を開始。1581年の独立宣言後、1609年にスペインとの講和が成立して一応の独立を果たします。しかし1618年の三十年戦争に伴って再び戦闘が行われるようになり、1648年のウェストファリア条約でようやく国際的に独立承認されました。独立を果たすまでになんと80年もかかったんで八十年戦争ともいいます。
そしてさらに17世紀の前半になると東インド会社(世界初の株式会社)を設立し、スペインに代わって世界貿易の覇者となりました。その後イギリスとの戦いに敗れるまで、首都アムステルダムは金融経済の中心になりました。

当初はチューリップは貴族や大商人の間だけで栽培され鑑賞されていました。最初は銀行家で有名なフッガー家の庭で栽培されました。その後ライデン大学の植物園を作ったカルロス・クリシウスが球根をオランダに持ち込み栽培が本格的に始まります。

オランダ地図1加工

引用元
http://elderman.exblog.jp/2953175

ライデンからハーレムにかけては干拓で出来た土地特有の砂地の湿地帯がひろがっていまして、これがチューリップの球根栽培にとても適していたということです。特にハーレムでは外国から集めた球根を交配してさまざまな新種の花をつくりました。いままでなかったような新種が次々に作られていったのでした。それをフランスなどの王侯貴族たちに売って儲けていたクラシウスはしかし1601年その栽培方法の詳細を冊子に発表します。
そしてその後淵源業者にも栽培方法が普及したと言われています。また東インド会社の配当などで潤っった市民階級が力をつけてくるに従い、オランダではチューリップが一般にも広く愛好されるようになりました。

チューリップ狂時代

こうしてチューリップの人気が出てくるに連れ、チューリップの球根は数年の間値上がりを続けていましたが1636年の夏頃から、いよいよ世に名高い「チューリップ狂時代」が始まります。
オランダでチューリップの球根価格が急騰し、ありとあらゆる場所がチューリップ畑になりました。ハーレムでは専門家の園芸業者だけではなくて素人園芸家も参入し、最先端の流行を追い求めて品種改良を行うようになりました。そしてまだら模様のチューリップが生み出されるとその狂乱は最高潮に達します。
その最も美しいと評判になったチューリップが、紫と白の斑模様を持つ「センペル・アウグストゥス」。普通の家4軒分の価格が付けられたと言われている花です。

まだら模様のチューリップ1

引用元
https://ja.wikipedia.org/wiki/

この斑模様。実はウイルスに冒されていたためにできたものであったことが後でわかります。が、当時新奇な種が、球根についたウイルスが花の模様や形状を変えるという突然変異でできたしろものであるなどとはわかりません。熱狂はいやが上にも高まります。
何しろただの球根が数ヶ月で2倍にもなるわけですから、生産者は全員投機者になってしまいました。新種や珍種の価格はさらに暴騰し、供給が追いつかず畑の土の中にある球根まで先物売買されるような事態に!。先物販売用のカタログに使うチューリップ・ブックやパンフレットで出版バブルも出現!

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チューリップ狂時代パンフレット

引用元
https://ja.wikipedia.org/wiki/

新種や珍奇種によっては、わずかひとつの球根で豪華な邸宅が購入できるほどの高値を呼びました。
この時代の愚かさを象徴する絵。チューリップに狂った人びとが猿の姿で描かれています。

チューリップ狂時代の絵

引用元
http://ameblo.jp/doubura22/entry-11445368931.html

しかしわずか一年後1637年の2月に入ると球根価格は突如暴落。なんと一瞬にして価格が100分の一になったというのですから驚きです。「チューリップ・バブル」はあっという間に崩壊。チューリップ業者、貴族、富豪などでチューリップの球根に投機していた人たちは破産の憂き目にあってしまいました。「チューリップ・バブル」は典型的なバブル崩壊として、また歴史に記録された最初のバブル経済崩壊の例として大変に有名です。
ただしこのバブル崩壊は単に経済的なものにとどまらずに文化や精神的価値観の崩壊につながったとする意見もあります。いまの日本がそうですね。バブル崩壊は単に経済的な破壊にとどまらずにその基盤となる精神的価値観の崩壊をも引き起こしてしまうことも多いようです。現在のオランダにはこの400年以上前の事件が非常に大切な教訓として生きていると言われています。教訓を生かせないでいるわが祖国と比べると数段レベルが上のような気がしますね。

何故オランダが世界最大のチューリップ輸出国になったのか?

オランダは現在栽自他国認めるチューリップ大国です。何故オランダはチューリップの栽培に成功し、これほどまでに競争力を持つ国になったんでしょうか。
オランダは干拓をして作った国ですので土地は痩せていますし、また緯度的にも寒冷地にありますので、農業に適した国とはとてもいえません。

ところがチューリップだけは零下10度以下になるオランダの冬を越すことでひときわ美しい花が咲く条件が揃います。凍らせてしまうと球根は腐りますが、凍らない程度に寒いところに2ヶ月ほどはおいておかないと花が咲かないんですね。また干拓した土地は養分があるわけでもないんで地味も悪いんですが、それもまたチューリップ栽培には都合が良かったんですね。

ですので寒いオランダはチューリップを栽培するのにはぴったりな場所なんです。なので他の農作物を押しのけて、特化するような形でチューリップが栽培されるようになって。
それがチューリップを愛好するヨーロッパ市場に受け入れられて、いくらでも売れますからますます栽培に熱が入るようになりました。果てしなくチューリップ畑が続いていますが、それは需要があるからなんですね。

チューリップ1

現在では花卉のシェアは世界第一位。チューリップを中心として様々な花が世界中に輸出されています。
ただ生花として出荷されるのはごく僅かで殆どが球根として出荷されます。なので良質の球根を手に入れるために花盛りの頃に花を摘みとってしまいます。この頃の球根が一番質が良いということです。花の残骸↓しかしもったいないです・・・・・・・^^;

チューリップ刈り取り

引用元
http://www.jataff.jp/hana/tulipa/tulipa54.htm

そして球根は梱包されて競りにかけられ世界中に送り届けられています。

チューリップの球根

引用元
http://www.nttcom.co.jp/comzine/archive/
worldit/worldit11/index.html

まとめ

オランダにおけるチューリップの歴史はとても面白いですね。日本で言うと戦国時代にトルコからオランダにやってきたチューリップ。その後のチューリップ狂時代を教訓として現在ではチューリップを始めとした花卉類の販売が世界最大のシェアを誇る様になりましたが、決して花々を育てるのに有利な国ではなかったことに私は驚きました。チューリップはオランダの方々によって世界でも有数の人気の花に育て上げられました。でもそれは海だったところを干拓し人工的に国を作ってきた国ならではの努力があったんだなと感激しましたね、私は。

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